アドラー心理学

アドラー心理学⑨共同体感覚とは?自由で幸せな人生を歩むために

アドラー心理学 嫌われる勇気 共同体感覚

今回はアドラー心理学「嫌われる勇気」より「共同体感覚」について記事にしてみたいと思います。

前回の記事はこちら

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私たちが自由で幸福を感じる人生を歩むにはこの「共同体感覚」を身につけることが必要です。

今回はこの共同体感覚って結局何?というところをお話していきたいと思います。

 

まずアドラー心理学を取り入れるためには、本書のタイトルにも入っている「勇気」が度々必要になります。

トラウマを克服するのもライフスタイルを変更するのも人生のタスクに向き合うのも…

結局これら全て乗り越える「勇気」が必要ですよね。

 

前回お話しした「課題の分離」は良好な対人関係を築いていくための出発点です。

課題の分離で「自分がすべきこと」「相手がすべきこと」をきちんと分けて、できる限りのサポートをしたならば後は介入しない。

間違ってはいけないのは、

課題の分離をしたあと「これは私のすべきことではないから関係ない」と初めから分離感だけを強めることです。

そこは勇気を持って向き合うことが大切。

課題の分離をするのは、あくまで自分も自由に、相手の人生も尊重するようにごちゃごちゃになっていたものをシンプルにする作業。

そしてシンプルにできたのなら、そこから私たちはまた共同体を保っていくためにそれぞれの課題をこなしていく必要があります。

 

では、私たちが課題をこなせるようになるために必要な「共同体感覚」をは一体何なのかというと

「共同体の中に自分の居場所がある」

という感覚です。

 

共同体は沢山あります。勤めにでていれば会社という共同体、家族がいれば家族という共同体、そして自分以外の誰か一人でもいれば「私とあなた」という小さな共同体ができます。

自分以外の誰かがいれば共同体は成立するわけです。

 

友達

では「共同体に自分の居場所がある」と感じるにはどうすればいいのでしょうか?

 

それは、私は共同体の一部であり、中心ではないことを理解すること。

そして自己への執着から他者への関心に切り替えること。

 

が大切になってきます。

 

子供の頃は何もしなくても大人達が構ってくれたのかもしれません。

多少わがままを言ったり、自分勝手なことをしても許してくれたのかもしれません。

でもそれはあなたが子供だった時の話です。

 

私たちが人として成長していくには、愛されることばかりに執着するのではなく、相手を愛することを覚えることが大切です。

 

こんなことを言うと「私は成長とかそんな話をしているのではなく、ただ自由に幸せを感じて生きたいだけなんだ!」と思う人もいるかもしれませんが、

その「自由」で「幸せ」な人生を歩むためには共同体の中に居場所が必要で、その居場所作りには上記のように人として成長した考え方で相手に関心を持つ必要があります。

結局他者に関心を向けて愛していくことも、自己の幸せに繋がっていくんです^^

 

愛する、とは「貢献する」とも言い換えることができます。

以前お話しした「仕事」「交友」「愛」のタスク。これらは全て共同体の話です。

そのそれぞれの共同体で貢献しながら自分の居場所を作っていくことで、共同体感覚を身につけられるということですね。

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私たちがより身近に感じる共同体は会社や学校や家族などと思いますが

逆にとても大きい共同体の中にいるとも言えます。

 

それは規模で言えば、地球という名の共同体。その上は宇宙のいう名の共同体。

 

地球

スケールが大きくなればなるほど実感が湧きにくいのかもしれませんが、もしも自分の身近な共同体に疲れてしまったときはこの目線を持っておくと楽になるかもしれません。

例えば、あなたが普段当たり前のように着ている服だったり、日本に住んでいれば大体の場所で安全な水を気にせず飲んだりできると思います。

今座っている椅子だって使っているスマホだって、自分が初めから原料を取りに行って作ったわけではないですよね?

そもそも原料さえ、この地球上に存在してくれたから今こうやって自分が快適に暮らすことができているわけです。

そういう風に思えると、自分はなんと少ない労力で手にすることができてすごくありがたいなぁ、っていう感謝の気持ちが湧いてきませんか?

その目線に立つことができれば、今自分がその共同体で悩んでいることが少し楽になるかもしれません。

今回のポイント

・共同体感覚とは「共同体の中に自分の居場所がある」という感覚。

・自分の居場所を感じるには、他者に関心を寄せ貢献することが大切。

・身近な共同体に疲れたら、もっと大きな規模の共同体に属していることを意識してみる。

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]
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