あなたは「HSP」という言葉を聞いたことがありますか?今では「繊細さん」という言葉で浸透してきたかもしれませんね^^
実はこのHSPは「外向型」と「内向型」に分けられています。今回はそんなHSPについてまとめてみました。
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HSPとは
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の頭文字をとったものです。一言で言うならば「人一倍敏感な人」。
人口の15%〜20%と言われており、もしかしたらあなたの周りにも思い当たる人がいるかもしれません。
HSPは病気ではなくその人の気質であり
・繊細な面がある
・感受性が高い
・五感が鋭い
・物事を深く考える
という点があります。
また、人との境界が曖昧で全て自分ごとのように受け取ってしまうという点もあり、相手が悲しんでいたり怒っていたりすると自身もその影響を強く受けてしまうということがあります。
HSPの方は繊細なので他人からすれば「そんなことで?」と思うことでもずっとひきずってしまう傾向にあります。また相手がどう思っているかもすごく気にします。
HSPは以下の4つ全て当てはまれば、HSPだと診断できるそうです。
D:深く処理する
O:過剰に刺激を受けやすい
E:感情の反応が強く、とくに共感力が高い
S:繊細な刺激を察知する
考えすぎ、敏感、感情移入しすぎる、神経質…。
これは今、マイナスな言葉で言いましたが、思慮深い、察知能力が高い、共感力が高い、細やかなところに気付ける、等の言葉でも言い表すこともできます。
私は配慮ができる、素晴らしい特性だと思っています^^
以下にセルフチェックができるサイトがありますので気になる方はチェックしてみてください。
HSP診断
HSPの分類
HSPは、
・HSP(内向型HSP)
・HSE(社交的なHSP)
・HSSHSP(刺激追求型、内向的なHSP)
・HSSHSE(刺激追求型、社交的なHSP)
という風に分類をすることができます。
HSP(内向型HSP)
物事を深く考え込む、共感力が高いなどHSPの気質が最もわかりやすいタイプです。
このタイプは一人でいることを好み、社交性はあまりありません。約7割がこのタイプだと言われています。
一人で深く考えるため、自分を責めやすいタイプです。
ですが感受性が豊かなのでクリエイティブな才能があり、また相手の気持ちに寄り添えるタイプでもあるので、人に対して親身になってあげられる優しい人物だとも言えます。
HSE(外向型HSP)
HSPの7割が内向型のHSPと言われています。
それに対してHSPには外向型のHSPもいます。それがHSEと呼ばれている人たちです。
HSEは刺激には弱いけれど、社交性はある人たち。
人の気持ちをくみとり、社交性もあるので好かれるタイプの人たちです。
人と関わることが好きだし、人と協力し合うことが好き。
ただ、一人で考え込む時間もあるし、人から否定されることをとても怖がります。
“外向的なタイプの人は繊細さんの気持ちはきっと分からない…”というのは違うということですね。
HSSHSP(刺激追求型、内向的なHSP)
刺激に対して弱いですが、刺激に突っ込んでいくタイプです。好奇心旺盛で、考える前に行動することがあります。
ただし社交性はあまりなく、一人でなんでもやってみたいという気持ちが強いです。
本人としても人との関わりが好きかと言われたら、そこまで・・・という方が多いみたいです。
ただ好奇心がわいた時は、人との関わりを楽しむ時もあります。
HSS型HSPセルフチェック
http://hspjk.life.coocan.jp/HSS-Test.html
HSSHSE(刺激追求型、社交的なHSP)
社交的でもあり、行動に移すことも得意ですが、刺激に対して弱い部分があるのがこのタイプです。
明るく見えるし、人と物事を始めることも得意でリーダーシップも取れる。
見た目は「すごくできる人」なのに裏ですごく疲れているタイプです。
生きやすくなる対処法
内向型と外向型でリラックスできる方法は違うと思います。
内向型は一人の時間をとることが大切で、外向型の人たちも一人の時間をとりつつ、相手との心地よい距離感を自分で掴んでいくことが大切です。
一方、外向型の方達は人と関わることも好きなので、一人だけの時間ばかりになってしまうと考え込みすぎて鬱のようになってしまう恐れもあります。
リラックス方法とは別として、HSP気質の方全体に共通する考え方として以下をあげたいと思います。
自分の感覚が全てではない
世の中にはHSPの人もいれば非HSPの人もいます。様々な人がいる中で人の数だけ感じ方があります。
自分の感覚がみんなの感覚だと思っていると、繊細な人たちはとても生きづらいです。
中には悪気は全くなく傷つく一言を言ってくる人もいます。冗談の範囲なのだと思います。
私も「気にしすぎ」や「細かい」「神経質」と思われることが嫌で人前では見せませんでしたが、ただの自分の性質なのだと知って楽になりました。
試しに非HSPの方に「こう思う人もいるかもしれないよね〜」となんとなしに会話にしてみたら案の定”ポカン”という顔をされました笑
相手にとっては考えたこともないことだったのだと思います。
考えもしないことは相手の気持ちに寄り添ってあげることもできないのだから、仕方がないですよね。でも、だからと言って相手が優しくないというわけではないと思います。
ちょっと感じ方が違うのだ、と思えれば感受性豊かなあなたならば他の人の優しさの表現にも気づけるはずです。
他人は自分のことしか興味はない
ひょっとしたら、あなたは自分の言動を悔やんだことがあるかもしれません。
「変な風に捉えられたかな?」
「間違っていなかったかな?」
でも相手はきっともう忘れていると思います。あなたが暴言を吐いたのなら相手も覚えているかもしれませんが、繊細さんが気にしていることは本当に些細なことが多いです。
毎日いろいろと忙しい中、その時のことばかり考えていないと思います。
人は自分に関係すること以外は案外興味を持っていないものです。
必要以上に心配しなくても、あなたほどの気遣いができる人ならばすごく失礼なことはしていないはずです。
HSPであることを悲観しすぎない
「私ってHSPだからこんなにいつも疲れるんだ・・」
「だからこんなに考え込んでウジウジ悩んでしまうんだ・・」
確かに繊細さがあるが故に外的な要因から疲れることも多々あると思います。
ですが、大切なことは「自分が一番何に困っているのか?」を冷静に判断し対処することだと思います。
例えば音が気になって眠れない時は耳栓をする、人といるとすごく疲れるなら一人の時間を定期的に作る、など困っていることに対してどうすればいいか?ということを考えた方がずっと生きやすくなります。
これは生まれもった自分の性質です。一生向き合っていかなければなりません。
誰かのことを思いやり、寄り添ってあげる能力はとても素晴らしいと思います。
HSPで生きづらさを感じたあなただからこそ、同じような人の気持ちが分かってあげられるのです。
それに感受性が豊かな人たちは良い意味で幸せのハードルが低いです。
自然に触れる、読書をする、一人でゆっくりする、こんな何気ないことにとても幸せを感じます。
あまり悲観しすぎず、避けられることは避けましょう。きつい時は逃げてもいいのです。
あなたはあなたのその感受性を大事にしてあげてください。
知った上で大切なこと
分類を大きく4つに分け比較してみました。ですが、大切なことは
「一般の感覚との分断」
「 HSPの中での分断」
という感覚ではなく、自分がどういうタイプなのかを理解することによって救われることもある、ということを分かってもらいたいと思います。
HSPにありがちなことは、
・自分はメンタルがすごく弱い存在だと思い込む
・人と関わることが嫌いな自分に対してのダメ出しをしてしまう(内向型)
・体力がない自分にダメ出しをしてしまう
・神経質かも?と思い気を遣う
など、自分を追い込むことが多々あります。
それを広い視野で見ることによって、必要以上に自分を追い込むことがなくなるのではないでしょうか?
そしてその感受性を大切に生きてください^^