前回は潜在意識を脳科学の視点からお伝えしました。
今回は「RASをうまく使うためのポイント」について、もう少し詳しくお伝えしてみたいと思います。
潜在意識と習慣化
RASをうまく使うためのポイントとして
・明確な目標を設定すること
・肯定的に捉える
・書く、視覚化、イメージ
と、前回でお話しさせていただきました。
RASに「これはこの人にとって必要な情報だ」と認識させるためには上記のようなことが有効なのですが、これって1回やっただけでは全然効果はありません。
それはそうです。そのやってみた1回は、5%の顕在意識でやっているのですから。
だからこそ大事なことは
無意識に刻み込まれるくらい、その望みに焦点を当て続ける
ことなんです。
何度も何度も刻み込ませると奥深いところまで届きます。
その時に、やっと「この人にはこの情報が必要なんだ」と認識してくれるようになります。
自分の感覚としても初めは違和感ばかり覚えていたのに、いつの日からかそれに対して違和感なく自然な状態で思えている自分がいます。
その時に初めて、潜在意識と自分の当て続けていた焦点が一致するわけです。
これってつまり、
「どれだけ自分にとって普通の感覚(習慣)にできるか」
ということだと思いませんか?
自分にとっての習慣になれば、潜在意識には必ず届いています。
だからこそ、大事なことは習慣化させることなんです。
初めに習慣にすべきもの
習慣というのは、一度にたくさん始めようとすると必ず挫折します。
それは、今やっている中にプラスして何かを取り入れようとするときは、思っているよりも自分に負荷がかかるからなんです。
無理な習慣を作ってしまうとそれだけ力をたくさん使うことになるので、継続が難しくなります。
ですので、初めは
「望む情報を自ら選ぶ意識をする」
ということを始めてみてほしいと思います。
例えば物理的なことで言えばテレビやSNSなどが挙げられます。
それらは必要な情報を自分から掴みにいくときにはとても有効なものです。
ですが、ネガティブな情報をただ何となく耳に入れたり目で見たりしていると、それも潜在意識には刻みこまれているんです。
これは自分次第で簡単にできることなので、なんとなくネットサーフィンや動画を見てしまうという方は、これからは意識して情報を選んでみてください。
その習慣を作る事で望むものについて考える時間も自然と増えてくるのでたくさんの気付きがあると思います。
望むものに焦点を当てる時の注意点
ここで注意していただきたいことがあるのですが、「望むものに焦点を当てる」というと、ただ目標を立てればいいと思ってしまってはいませんか?
もちろん、目標とすべきことがはっきりしていて、目標をすんなりと立てられる人はそれが一番いいと思います。
例えば「試験に合格したい」「希望のところへ就職したい」だったり。
「〇〇へ行きたい」「〇〇が欲しい」なども純粋な願望だと思います。
そこで、よく考えてほしいことがあるのですが、
それは前向きでポジティブな気持ちから望んでいることですか?
ということです。
初めににお話ししたとおり、いくら望むものに焦点を当てたからといって奥の方の意識まで変えることができないと、いつまでたっても違和感が抜けません。
違和感が抜けないということは、潜在意識と自分の焦点が一致していないので現実化することが難しいということですよね。
だからこそ、焦点を定めることと同じくらい大事なこととして
必要な情報を得たときの体の反応(感情・感覚)
を感じることが大事なんです。
(行動に移すまでの流れ)
①五感で情報をキャッチする
②RASを通して情報を取捨選択
③記憶、経験、思い込み、価値観、ルール、パターン等の情報を引っ張り出して無意識に感覚が出てくる
↑(ここまでが潜在的に行っていることです)
④自分の頭でどう行動するか考え、行動に移す
通常の私たちの行動はこのような流れです。
出来事が起きて反応して(ここまで無意識)、そこから頭で次の行動を考える。
反応して、考えて行動に移すわけですから、この無意識の反応に「これは素晴らしいものなんだ!」ということを植え付ける必要があるんです。
脳は「良い」も「悪い」もなくだたそれに関する情報を受信するだけなので
あなたがポジティブな気持ちで焦点を当てていたのなら気分がいいこととして刻み込まれるので
どんどんアイディアが湧いてきて、それを行動に移すことによって現実が変わっていきます。
ですが逆にネガティブな気持ちで焦点を当てていたのなら気分が悪いこととして刻みこまれるので
その後の考えや行動も億劫なものになり、結果現状が変わらないというわけなんですね。
ぜひ、何か叶えたいことがある方は「焦点を定めること」と「その時の感覚を感じること」を意識してみてください。
まとめ
・RASをうまく使うには、潜在意識に刻みこまれるくらい望むことに焦点を当て続けること。違和感なく習慣化できたとき、始めて潜在意識と望む物事が一致する
・望む生活をしている自分になるために、まずは自分で情報を選択することを習慣化する
・望むものに焦点を当てる際の注意点として、ポジティブな気持ちでそれを捉えること。脳は良い、悪いを判断できず全ての情報を取り入れる。
自分の望むことに前向きに焦点を定めることによって、外から受ける情報が変わってくるのはもちろん、自分の中にある潜在的な記憶も引っ張り出してくれます。
ぜひポジティブな気持ちで望む生活を描いてみてください。きっと素敵なひらめきやアイディアが降りてきますよ😊