今回もアドラー心理学「嫌われる勇気」を元に記事にしてみたいと思います^^
前回の記事はこちら
前回では、アドラー心理学の入門書「嫌われる勇気」の全体像をお話しました。
その中でポイントとして
・原因論ではなく目的論で生きること
・悩みの根源は人間関係であること
・現状を変える勇気を持つには共同体感覚を身につけること
そして共同体感覚を身につける大まかな流れとして
①課題の分離(相手の範囲と自分の範囲をきちんと分ける)
②横の関係を築く(縦の関係ではなく、横の関係で誰とでも平等に接する)
③共同体感覚を身につけながら、人生の課題へ立ち向かっていく
とお伝えしました。
まず初めに「課題の分離」なのですが、今後の説明をより分かりやすくするために
それぞれの世界
について知っておいて欲しいことがあります。
まずそれぞれの世界についてなのですが、あなたは世界は一つだと思っていますか?
もちろん地球は一つで、その中で私たちは協力しあいながら生きています。
ですが感じることや気付くことなど、価値観は人の数だけありますよね。
同じものを見ていても、全く同じように感じるわけではありません。
つまり
私たちは人の数だけそれぞれの世界がある
ということなんです。
当たり前ではありますが、これはきちんと覚えておく必要があります^^
アドラー心理学ではこの自分が見ている世界のことを「ライフスタイル」と呼んでいます。
そしてこのライフスタイルは自分で気付くことでいくらでも変えていくことができます。
もう一つお話しておきたいことは感情についてです。
本書では「感情は出し入れ可能な道具である」と説明されているんですね。
つまり感情は自分でコントロール可能だということ。
「でも私は怒りっぽくて、突発的に怒ってしまう!」
という方もいると思います。
本書の例で例えて言うと、
“子供に対して怒っていた親が電話が鳴った際、電話口の相手には普通に振る舞い、電話が終了したら同じように怒り出す”
というようなことでした。
この例を元に「怒りは出し入れ可能である」ということ、またこの怒りの目的として
「相手を屈服させたい、という目的から怒りという感情を出している」
という風に捉えています。
私たちも人によって態度を変えることはありませんか?
同じことをされても「この相手には怒りの感情をぶつける」。
でも「この相手には冷静に対処できる」。
本来は威圧的な態度を取らなかったとしても他に方法はあったはずです。
威圧的な態度は「自分の方が上だ」と相手に知らしめたい、という目的をもって行われている行為。
怒りをぶつけて口論になると冷静に話し合うことが難しくなってきます。
もちろん私も感情自体を否定するつもりはありません。
でもその後に起こす行動として威圧的な態度を取ることは、その後の相手との関係性も悪くなってしまう可能性があることは理解できると思います。
また、逆に威圧的な態度に悩んでしまっている方は
「相手は私の上に立ちたいんだな〜、他にいくらでもコミュニケーションをとる方法はあるのにな〜」
と思ってみるとちょっと楽になるかもしれませんね^^
・人の数だけ世界観がある(ライフスタイル)
・感情は出し入れ可能なもの
・怒りの目的は「相手より上に立ちたい」。対処できる方法は他にもある。
社会で生きるということは、相手のことを考えるということ。
だからこそ今回のことをきちんと理解しながら、相手と向き合っていく必要があります^^