皆さんは自分のことをどう思っていますか?
私は、つい最近まで自分の事が好きになれませんでした。
他人と比べては、自分にはないものばかり目がいってしまい、ただ五体満足に生きれていることに対して何の感謝もしていませんでした。
今日は、YouTubeで紹介していた”雪絵ちゃん”という女の子の話から学んだ事があったのでシェアさせていただきたいと思いました。

この”雪絵ちゃんの願い”という文は、当時養護教諭をしていた山元加津子さんという方が書いたものです。
雪絵ちゃんは病弱養護学校というところにいたMSという病気を持っていた女の子です。
別名を”多発性硬化症”といい、熱が出ると目が見えなくなったり、手や足が動かしにくくなる病気だそうです。再発するたび悪化するらしく、だんだんだんだん見えないまま、動かないまま、となっていってしまう病気だそうです。
熱を出すたび、徐々に悪化していくなんてとても恐ろしいですよね。
いつかは動けなくなることも、目が見えなくなることも分かっているのに生きるという事は本当に辛い事だと思うし、私なら耐えられないかもしれません。
ですが、この雪絵ちゃんという女の子は口癖のように『私はMSであることを後悔はしない』と言っていたそうです。
『MSになったからこそ、会えた人もいる。そうでなかったらまた違う素敵な人たちに会えたかもしれないけれど、私は今周りにいる人たちに会いたかったから、これで良かった。だから私はMSであることを後悔はしていないし、MSの自分を丸ごと愛している』
すごく素敵な女の子ですよね。
そして、
『私は決めている事があるの。
この目がものをうつさなくなったら、
この足が動かなくなったら、
今まで一生懸命私を喜ばせようとしてくれてありがとうという、と。』
私たちは今までこの体にどれだけお世話になってきたのだろう?と思いませんか?
手がある、足がある、目が見えて、呼吸も当たり前のようにできる。
なのに、時として人は必要以上に自分の悪いところをみてしまって、悪態をつきます。
私たちは、本当はもう少しこの体を丁寧に扱ってあげるべきなのかもしれませんね。

それから雪絵ちゃんは『良かったね』ということも口癖だったそうです。
『車をぶつけた』と言っても『良かったね』
『人に嫌なことを言われた』と言っても『良かったね』
雪絵ちゃんはみんなと視点が違うのです。どんな現象をみても、常に自分の中に学びとしてポジティブに変換しているのです。
雪絵ちゃんは中学生で亡くなってしまったそうですが、生きている間にたくさんの学びをし、そしてそれを後世に残し旅立って行きました。
私はこの文を読んで、いかに自分が弱い人間かを思い知りました。
そして、一人一人が違うことの素晴らしさと、この体、この自分に生まれてこれたことの感謝をする事ができました。
こういう事は自分で意識して思い返さなければすぐに忘れてしまうと思います。
人間はたまに立ち止まって、当たり前だと思っていることに目を向けるべきだし、いつでも自分に生まれてこれたこと、周りの人や環境に感謝をすることを忘れないようにする事が大切だな、と改めて思いました。
情報発信して自分を出す事が怖いと思っている人や、自己肯定感が低い人にもオススメかと思います。